

お米が映える「飯碗」
新生活にはじめて食器をそろえる方はもちろん、たくさん食器をお持ちの方にもおススメしたい「飯碗」ってなんだろう?と考えました。世の中には様々な素材やデザインの飯碗がありますが、MANEKUでおススメしたい飯碗は作り手の「ぬくもり」が感じられるものでした。

丹波焼・壺市さんの飯碗
丹波焼は兵庫県の中東部に位置する古くからの陶器の産地です。丹波焼は登り窯によって最高温度1300度で50~70時間も焼かれるため器の上に降りかかった灰が釉薬と化合して独特の模様と色があらわれます。
それぞれが土作りから焼成まで一貫生産で、ほとんどが数名規模。小さな何十という窯元の中から「壺市」さんでこだわりの飯椀を見つけました。
つるんとした漆黒の釉薬が美しいです。持ってみると驚くほど軽く使い勝手も良さそうです。飯碗は毎日使うものだから、見た目だけでなく使いやすさにもこだわりたいですね。
「しのぎ飯碗」の『しのぎ』とは、伝統的な陶芸技法です、ヘラやカンナなどの道具を使い、素地の表面を削って作る立体的に削り出した鎬文に、釉薬をかけることで、色の濃淡が生まれて独特の表情になります。
釉薬の美しい漆黒色の濃淡が美しい色合いを作っています。
漆黒と胡粉色の対比
黒々とした器の内側を覗いてみると…日本の伝統的な色である胡粉色に近い、淡くもこっくりとした奥行のある釉薬の色が見えます。深い黒と内側の色合いの対比がとても美しいです。
写真をご覧いただくとわかるようにちょっとピンク色になっている部分があったり、なかったり。これは意図せず出る色なので、すべての作品が違う色合いをしています。どんな色が届くかは分かりませんので、楽しみにお待ちいただけたらと思います。
個人的に好きなポイントは、低めの高台(こうだい、器の底に付いている台のこと)。日々使いの器は高台が低めの方が安定感があって、なんとなく安心に感じるのです。
飯碗は他の器と違って「ごはん」のために作られる、スペシャルなものだなって思います。毎日食べるごはんの器だからこそ、こだわって選んでいただきたいです。
底には壺市さんのマークが入っています。